「雪平さん、雪平 美鈴さーん。 2番の診察室にどうぞー。」 看護師さんに呼ばれて、 イスから立ち上がった…はずが 「(うわ、)」 ぐら、と頭が揺れたかと思うと 次の瞬間には冷たい床に、 頰がくっついていた。 「雪平さん!聞こえますか?」 トントン、と肩を揺さぶられるけれど 身体中が重くて上手く返事できない。