『“せんせい”のくせに。』



「そうです。あのかっこいいのが
圭太。」

「へえ。お嬢さんより年上?」

「7歳上ですけど。」

「7歳か…、」


そこで言葉を区切って、
私の方をチラリ、と見る。

この鋭い目は何度見られても
慣れない。


「……ギリギリありやな。うん」


と、神妙な面持ちで呟いた。