『“せんせい”のくせに。』


「、な訳ないよね調査だし。うん」

「独り言いってやんとはよ行くで」


ふいに腕をつかまれて、驚くヒマも与えず中津さんは早足で歩き出した。


ーーPM8:20


会話の中で聞いた居酒屋に着くと、
ちょうど圭太達が見える位置に座る。

ここなら壁を挟んでるし、
バレないはず!


「圭太って、あの男?」

「……うわ、大人の女性って
感じの人だし。」

「なあって、聞いてる?」

「…色っぽいし勝ち目ないな…。」

「おいこら、」

「いでっ」


ほっぺを掴まれた次は、
ほっぺをつねられてしまった。


「痛いんですけどっ」

「で、あれが圭太?」


まったく反省してないし。
マイペースすぎる。