『“せんせい”のくせに。』


「で、何であんな怖い顔してたん?」

「彼氏が他の女の子とご飯に行こうとしてたから潜入してやろうと思って意気込んでたんですよ、」


やっと離されてヒリヒリするほっぺを撫でながら私はそう答えた。


「なんやそりゃ、」

「はいはいどうせ呆れてるんでしょ、
もうほっといてください」

「めっちゃ面白そうやん!」


え、面白そう?

しかも何か、
めちゃくちゃ目キラキラさせてるし。