『“せんせい”のくせに。』



ーーPM7:40


金髪男こと、中津さんを送り届けた後
どうせなら圭太を待っていようと
病院の中庭のベンチに腰掛ける、と。


「……あれ、圭太?」


こちらへ歩いてくる白衣姿の圭太、と
若そうな看護師さんが見えて。

なんとなくここで話しかけちゃいけない気がした私は、ベンチの後ろに体育座りをして身を潜めることにした。


「(…うわ、最悪)」


2人が座ったのはよりによって
私が隠れているベンチ。