期末テストが終了し、テストが返ってきた。そして昼休み、いつものように6人で昼食を食べながら、それぞれ帰ってきたテストの点数を見せあった。
「じゃあ、海李から順番にテスト見せて」
「ああ」
「89点、98点、79点…まあ、海李は問題ないわね。はい次ケンチー見せて」
「おっしゃ」
「46点、51点、48点…今回は赤点なしね。相変わらず点数は最悪だけど、ケンチーにしてはやった方ね」
「チッ!一言余計なんだよ…ま!これで夏休みは青春し放題ってわけだー!おおおおおおお!燃えてきたぜぇぇぇぇ!」
「あいかわらず元気だね…」
「いや、ただ馬鹿なだけだろ」
「から元気ってやつ?」
私がケンチーを見ながら呟くと、海李君と華夢が楽しそうに笑いながら言った。
「うるさいわね…じゃあ、次は正太郎ね」
「今回は少し範囲が広かったが、皆で教え合いをした甲斐があった」
「97点、99点、98点…さすがね。正太郎も問題なしだわ」
「まあ当然だろう」
「くっそぉー、正太郎め!」
「凄い…」
「やるねぇー!正太郎!」
「流石だな」
「さ、次は私ね。えーっと、99、100、100…まあこんなものね。また私の勝ちよ、正太郎」
「く…また負けたか」
「俺もそんな点数とってみたいぜ」
「流石真珠!やるねぇー!」
「まあ、2人とも負けず嫌いだからな」
「真珠…凄い…私じゃ、絶対無理…」
真珠は中間テスト、期末テスト共に学年1位をとっていて、私は少し羨ましいなと思った。
「それじゃ、次は華夢ね」
「おっけぃ!ほらっ!」
「うーん…40点、46点、43点…ぎりぎりね。あと少しで夏休み無くなるとこだったわね」
「まあまあ、ぎりぎりでも補習じゃなければ合格でしょ!」
「そうね。それじゃあ、最後は凜音よ。テスト見せてくれる?」
「あ、うん…」
「どれどれ…79点、84点、88点…凜音も余裕で合格ね。これで夏休みはいろいろ出来るわ」
「え!?なになに?何かすんの?」
「え!?皆で遊んだりとか!?」
真珠の一言にケンチーと華夢が反応した。
「そうね。せっかくの夏休みなんだし、沢山計画を立ててあるから皆で決めましょう」
そして、私達は放課後近くの飲食店で話し合いをする事にした。