すっと息を吸って口を開く。 「それとね私、望月くんなら触れられても大丈夫みたい」 「え!?マジで?」 「うん、ホントに」 「え、すっごいじゃん!!なんでもっと早く言わないの!」 「あははは〜〜」 望月くんなら触れられても大丈夫。 そのことに気づいたのは、今日のお昼休みだった。 急に望月くんの手が伸びてきて、頭に触れた時いつもなら鳥肌がたって、息もできないくらいだったのに、この時は全然そんなことにはならなかったんだ。