望月くんは意地悪男子



あまり関わらないようにしないと、
と思った時、



「お、ちょうど長谷川の隣が空いてるな。じゃ、望月そこ座んな」




信じられない文章を林田先生が口にした。


固まる私をよそに、その望月くんは




「分かりました。」


と一言だけ言って、こちらに向かって歩いてくる。



「──────っ」



普通に歩いているつもりなんだろうけど、私には威圧的に感じてしまう。



そして、望月くんが席に着く瞬間、少し私の肩に触れた。



「───っ!」



びくりと震えそうになるのを、必死で隠して私は、望月くんから顔を背ける。