望月くんは意地悪男子



「お願いします。本当にお願いしますぅっ」




「無理」




「〜〜〜〜っ!望月くんは、無理とやだ、しか言えないんですかっ!とにかく、来週からにしましょうっ。お願いします、望月くん様〜〜っ!」




そうとう私、パニックなんだなー。

望月くん様なんて、わけわかんないこと口走ってる〜。あははー。っじゃなくて!


きぃっーーと、地団駄を踏む私を見て、望月くんは吹き出した。

そして、


「なぁに、望月くん様って。くくっ、仕方ないなーー。じゃあ、来週からにしたげるよ」




「ほんとですか!?ありがとう、ありがとうございますっ〜!来週からは、きちんとできるように心の準備してきますっ!!」




「ほんとだな?」



「はいっ!ほんとですっ。ちゃんとしときますからっ!」




「ん、ならよし」




やったーっと、両手をあげて喜ぶ。



バンザイバンザイっとやっていると、望月くんが口を開いた。




「じゃあ、今週は連絡先だけ教えて?」




「ええっ!?連絡先っ!?」




「うん。これも、克服作戦の一環だから。いいだろ?」