望月くんは意地悪男子




慌てて立ち上がって、マーマレードを入れてきたトートバッグを引っ掴んで、





「じゃ、ばいばいっ」




「おー、バイバーイ」




駆け出した。



まずいよー。6時半だなんて〜!ご飯も用意してないのに〜。



家について、はぁはぁ、と息を切らしながら玄関のドアを開ける。



今日は、豚肉の生姜焼きでいっか!



手早く手を洗って、エプロンをつけキッチンに立った。




明日からなんて、無理だよ!
あ、でもまゆはあぁ言ってたけど望月くんはまだ始めないつもりかもしれないし!




うー、あーどーすればいいのっ。



悶々と、明日のことを考えながら料理をする。



結局、考えがまとまらないまま夕飯が出来上がった。