むー、と唇を尖らせて視線をキョロキョロさせる。 「よろしく」 「え?」 「よろしくって言ってんの。ほら、帰るよ」 「あっ待ってくださいっ!」 なぜか、嬉しそうに顔を綻ばせながら、保健室から出て行ってしまった望月くんを追いかけて、私も保健室をでた。