望月くんは意地悪男子




「んっ、ここ、どこ?」




「保健室」




え、なに、なに、なに、!?だれ!?



いきなり男の子の声が聞こえきて、びくびくしながらうろたえる。




シャーー、とカーテンが開いて、男の子
─────望月くんが顔を覗かせた。




「も、望月くん..............」




小さく呟いて、状況を把握する。



あ、私告白されて............ことわったら、絡まれたんだっけ。



で、望月くんが助けてくれて...........気失っちゃったんだった。



と、とにかくお礼!!



「ぁ、あの...............ありがとうございました」



ぺこりと、ベッドに座ったまま頭を下げる。


あれ?そういえば私、保健室いるけどどうやって来たんだろう???



顔を上げて、尋ねてみる。


「ぅあ、私、どうやって保健室きたんですか??」



望月くんは、シャーとカーテンを開けて、こっちに来ながら応えてくれた。




「え?そんなの、決まってんじゃん。俺が運んできたの」




なに言ってんのとでも言いたげに私を見下ろしてくる。




は、運んでって...........うっ、うそぉ!?


ぇ、は、恥ずかしいっ。や、本当に恥ずかしいっ!