耳元で囁かれて、ぞわぁっと鳥肌がたつ。 「ぃ、ゃ、離してくださいっ、」 掴まれている腕を振り払おうと力を込めるとさらに強く指が食い込んできた。 「っ、ゃ.........離してっ.............っ」 だんだん、意識が遠くなってきて、キュッと目を瞑って心の中で叫ぶ。 望月くんっ、助けて────── 「だから、言ったじゃん。治してやるのにって」 目の前が真っ黒になりかけた時反対の腕がグイッと引っ張られた。