望月くんは意地悪男子





最初の頃は、全身に鳥肌が立ってしまって話すこともままならない状態だった。



入学当初の頃のことを思い出しながら教室へと向かう。




「おはよう!まゆ」



「おっ、おはよー」




まゆに挨拶をしてから席へ。



教科書を取り出し終えた頃、



キンコンカンコンキンコーンカンコーン




HRを告げるチャイムが鳴った。






「じゃ、部活頑張って!」




「うん!作り終わったらすぐに、持ってくから!」




授業が終わって、部活に向かう。



「じゃあ、始めてくださーい」




部長さんの掛け声を合図に、ざわざわと部員の人たちが動き出した。




さあー!私もやるか!!




腕まくりをして作業に取り掛かった。



えーと、まずは柚子を茹でてっと。


お鍋に水を張って、柚子を入れ火にかける。