望月くんは意地悪男子



そう、望月くんに言うと、

彼は



「は?なに言ってんの?たまたまな訳..............。もしかして、無自覚?」




怪訝そうな顔で、きいてきた。




無自覚?なにを自覚するの?



望月くんの言っていることがわからなくて、ん?と首を傾げる。



望月くんは、はぁー、とため息をついて、


「とにかく、言えよ。いいな?」


と、グイッと顔を近づけて念をおしたきた。


あまりの迫力に、思わずうん、と頷く。



すると、望月くんは満足そうに寝る体制に入った。



いやいや、寝ちゃうのかーい。



呆れて、ふふっと笑ってから、あぅ、と口を押さえる。


いけない、聞こえてないかな。


そーっと、覗き込むと


すーっ、すーっ、


と気持ちよさそうな寝息。



よかった、聞かれてない。ほっと息を吐いて、私は自習に取り掛かった。