「う、ぁ.............」
なんだか取り返しのつかないことを言ってしまった気がして、俯く。
「1時間目、自習だってーー!」
クラスメートの誰かの声に、クラスが騒ぎ始めた。
だけど、私たちにはまるでクラスの騒めきが聞こえないかのように沈黙が続く。
どうしよう、どうしよう、どうしようっ。
なんで詮索されたくないの、なんてきかれたらっ、私は、私は────
「────そっか。じゃあ、また助けてほしいことあったら言って。すぐ、行くから」
予想外の言葉に、ハッとして望月くんをみると、彼は、
彼は、とても優しげな微笑みを浮かべてこう言ってくれた。