わ、渡せるかな??えぇい!話しかけなきゃ始まらないっ‼︎行くぞ!
「あ、あのっ‼︎も、望月くん!」
なんだか、恥ずかしすぎてキュッと目を瞑りながら返事を待つ。
あ、あれ?む、無視ですか??
なかなか、返事がなくてそっと目を開ける。すると..............。
「..............」
な、なんてコトだ。
女子の分厚い壁に覆われていて、望月くんが見えないではないかっ‼︎
あんなに勇気を振り絞って、挨拶したのに壁に遮られて聞こえてすらいないなんてっ!
むぅっ、と唸ってプイッとそっぽを向いた。
知らないもんっもう知らないもんっ‼︎
でも、お礼したいし、。
よし、なんとか1人の時に話しかけてみよう、かな。
そう決意して、前を向くと、
キーンコンカーンコーンキーンコンカーンコーン
HRを告げるチャイムがなった。

