ちりりり、と目覚ましの音に私は目を覚ました。
ぼっーと薄く目を開けると、時計が7:00を指しているのが見える。
「お弁当、作ろう」
よっこいしょとベッドからはい出て、キッチンに向かった。
望月くんが転校して来た日から、1週間が過ぎた。
望月くんは、なんだかいつも寝ているから話しかけてはこない。
まぁ、好都合なんだけどね。
ぼーっと考えながらお弁当を詰め終わって、そろそろ出かけようとした時、
────────ピーンポーン
チャイムが鳴った。
まゆかな?こんな時間にどうしたんだろ。
そう思いながら、はーいと玄関のドアを開けると............。
「あれ?いない...........」
なんだったんだろう?ピンポンダッシュかなぁ?全く、迷惑だなぁ。
ちょうど、出かける時間だったので私はお弁当を入れたカバンを持って学園へと向かった。