チーンッと焼きあがったパンくわえて、寝癖のチェックを.............って!
どこのマンガの高校生だよっ、私は!
ようやく、支度を終えて学校に行こうとした時............。
ピンポーン
チャイムが鳴った。
多分、友達かな?
「はーい!今行くーー」
玄関のドアを開けて、外に一歩進もうとした時─────
「............っ!痛った!」
背中にある傷あとがズキンと痛んだ。
「............っ!」
まぶたの裏に映像が流れ込んでくる──────。
やめて、やめて、やめて!
私の願いなんて、スルーして映像は流れ続けた─────。