望月くんは意地悪男子



教科書を片づけながら、時間割り表を見る。



ふーん、全校集会ね。


あ、

背の順に並ばなくちゃいけないけど、俺はどこに並べばいいんだ?



立ち尽くしていると、それに気づいた小池が、


「お前、多分一番背高いから最後な」


と教えてくれた。



「サンキュー」



お礼を言って並んでみる。


あ、意外といいじゃん。



後ろなら、クラス全体が見れるし。



どうせつまんないからこの際、クラスメートの名前を、覚えることにして体育館へと歩き出した。








───おかしい。あいつ、どうしたんだ?





明らかに長谷川の様子がおかしい。


全校集会がはじまってしばらくたったが、なんだか、体が頼りなく揺れている気がする。