なのに!
「まぁまぁ。頑張るしかないよ。
別にいいじゃない?あの人、結構イケメンだよ?」
そうまゆに言われて、望月くんを見てみる。
ホールルームが終わったとたんに女子に囲まれて、いまは笑いながら接している。
............確かに、イケメンだよね。
でも────
「なんか、あの人一応は愛想よくしているんだけど、なんかよそよそしいっていうか............。なるべく、関わりすぎないようにしてる感じがして。そう思わない?」
「そーかなー。わかんない」
必死に訴えかけるも虚しく、まゆは心底分からないといった感じで首を傾げた。

