あたしの正義




「雛さん乾燥肌ですね。ちょっと肌に潤いが足りないです。」

「よくわかったね。」

「これでもプロですから。ちょっと化粧水変えた方がいいかもしれません。よかったら俺のおすすめがあるので使ってみてください。」



あたしの肌に触れただけでわかる質。
伊達にプロをやってる訳じゃないんだ。



「おはようございます!!」

「………。」



そんなとき、元気があり余ってる聞き覚えのある声がした。

だけど……他のモデルはシカト。



…………aianaの裏。




「おはようアリスさん。」

「雛さん!!可愛いですね!!」



こんなのは慣れてる筈。
でも正直もう、ウンザリなんだ。

だからあたしは挨拶を交わした。
それに驚くみんな。

……またこそこそと陰口。
ヤダ。気持ち悪い。



「雛さん大丈夫ですか?」



そんな様子に気づいた御門くんは心配してくれる。
だから笑顔で大丈夫と答えた。