流れる涙を拭うこともしない。 だってこの涙は嬉し涙だから。 「あたしもっ!あたしも達也が好き!大好き!」 「………もう知ってる。」 「うん!」 優しくキスをされた。 達也の香りが全身を包む。 夢じゃない。 夢じゃないんだよね。 「あの〜〜……タイミング悪いかもしれないけどこれ、」 「え?」 そんなとき、いつの間にか現れた雪音さんにあるものを渡された。