「環奈ー、何飲む?」
「んー、何があるー?」
「んー..お茶か水かカフェオレ」
「じゃカフェオレがいい」
「おっけー、俺もカフェオレにしよ」
「じゃ別のにする」
「は?笑 なんだよそれ」
「嘘、冗談笑
カフェオレでいいよ」
「りょうかい」
なーんか落ち着くなー..こーゆうの。
あたしはリビングでソファに座って有翔を見る
キッチンのカウンターの向こうの冷蔵庫の前から有翔が喋りかけてくる。
うん、なんか落ち着く。
「お待たせっ」
「ありがとっ。..いただきます」
..美味し..このカフェオレ。
喉乾いてたから余計に美味しい。
「お前..意外といただきますとか言うんだな」
「言うよー!
あたしだってそれぐらい言います」
「お前のそーゆうとこ、嫌いじゃねーよ」
「....いちいち言わなくていいから」
「なに、照れてんの?笑」
ツンツン
「照れてないから。ほっぺたつつかないで。」
ツンツン
「もー..やめてってば」
「お前のほっぺた..意外とぷにぷにしてんのな..笑」
「うるさいからっ!」
あー.....。
幸せだ..あたし。
こんなに落ち着いて喋れるの..いつぶりだっけ
ただいまって言って..おかえりって言ってもらえて..
家に帰ってもいつもひとりだったのに
今は有翔と一緒に居る。
誰かと一緒に居ることが、こんなにも落ち着くだなんて..知らなかった。

