ガチャッ


「はぁー。やーっと帰りついた」

「おじゃまします..」

「ちげーだろ?」

「は?..なにが?」

「おじゃましますじゃなくて
''ただいま''だろ?
これから一緒に住むんだから、おじゃましますじゃなくて''ただいま''だろ?」

「....ただいま.....」

「おかえり..環奈」

やばい..いつぶりだろ
''ただいま''って言って

''お帰り''って言ってもらえたの

「お前..なにそんな嬉しそうな顔してんの?笑」

「いや..別に。ただなんか..ただいまって言っておかえりって返してくれるの、...なんかいいなーって思ってさ..」

「そか..んなもん毎日言ってやるよ。
''おかえり''って」

「ありがと...有翔..グスンッ」

「お前なに泣いてんだよー笑」

有翔はそう言って頭を撫でてくれた。

「泣いてないから..グスン」

「ったくもー..しょうがねぇなー環奈わ...
よしよしっ」


ギュッ........

有翔がしょうがねぇなーって言いながらも
抱きしめてくれて、おまけに頭を撫でてくれたから..あたしは余計に涙がでた。

温かいなー..有翔の腕の中。
ずっと有翔の腕の中に居たい..。