「きれい……」 空がオレンジ色に染まっている。 「中学のころ、まいにちここで寝ころがってたもんな」 ははっ、ととなりで笑う光輝がまぶしい。 「“光輝”ってなまえ、光輝にピッタリだよね」 光輝の黒い髪が、夕日に照らされて茶色くみえる。 中学からかわらない関係。 だけど、かえないといけない。 夕やけにむいていた顔を、光輝のほうにうつす。 今日言う、ってきめたんだもん……。 あたしはぎゅっと目をつぶった。