そ〜っと控室を出てホテルの外までダッシュする。



Nanami :和成くん気付いてないかな、ふふっ♪


つい笑いがこみあげてきて外なのに一人で笑ってしまう。

和成くんは同い年なのにしっかりしているけど、ぬけている所もあって可愛い。



Nanami :ついつい、いたずらしたくなっちゃうんだよな〜♡次は何しよ…ブフォっ!?



―――ドンッ、と誰かにぶつかった。



Nanami :イテテ…。すみませんっ!大丈夫ですかっ?………ってあれ?


ぶつかった人がいない。
キョロキョロと周りを見ていると


Nanami :あれっ?行っちゃったか……。それにしてもあの人……。うーん……気のせい、気のせいっ!


よ〜〜し、奈帆んちでも行こうかなっ!


ポチポチポチ…

Nanami :あっ、もしもし奈帆〜?今から遊びに行っていい〜?うん、うん、オッケー!すぐ行くねー♪


ルンルンル〜ン、奈帆んちの猫ちゃん元気かな〜♡

と考えながら奈帆の家に向かう。



―――これから起こることも知らずに。