次の日。
学校に行けば村瀬がいた。
昨日はどこにいたのか、どこからわいてきたのか。
まぁ、興味はないけれど。
私は黙って席に着く。
「よお。」
誰とも話さない村瀬が声を発している。
きっと私に話しているのだろう。
が、私はガン無視して椅子にすわる。
「……。」
「おい。」
「…っ……。」
ドスの利いた声が耳に突き刺さり、私はキッと村瀬を睨む。
「耳元で言わないでくれる?聞こえてる。」
「最初はガン無視だっただろ?」
「別にいいでしょ…。」
「あ、村瀬今日はいるんだ。」
気付けば千恵美が立っていて、村瀬は一瞬千恵美を睨むと元の位置に戻る。
一方の千恵美は睨まれたことに気付いてないようで、いつものように私に話しかけてくる。
ムカつく……。
こんな村瀬の行動が、私は本当に大嫌いだ。

