「おっはよー!要。」
「……。」
出た…。
「なによー。昨日は笑ってくれたくせにー。」
「はいはい。」
「もう。素直じゃないんだから。あ、村瀬おはよ。」
チラッと横を見れば、どうやら村瀬は今着いたようで。
「…おう…。」
いつも返事をしない村瀬が返事をした。
お…。
内心驚いている私だけど、それ以上に千恵美の方が驚いていた。
「…あんたたち…付き合った?」
『は?』
「だって2人して顔つきが少し変わったから…。」
そう言われ村瀬と顔を見合わすが、村瀬は特に変わったとこを感じられなかった。
「ま、私は2人が仲良くしてくれれば嬉しいよ。」
別に仲良くする気ないし…。
チラッと村瀬を見れば、バチッと目が合ってしまった。
私はすぐにそらした。
な、なんか…
変な感じ…。
胸の辺りが熱くなってる…。
気の…せいか…。
私はそう思うことにし、この胸の内をそっと奥底にしまいこんだ。

