ただ無我夢中で、気付いたら屋上に来ていた。
空はどんよりしていて、まるで私の気持ちを表すかのように強い雨が降っている。
そんなのもお構いなしで、私は声にならない声で叫んだ。
その時、私の携帯に一通のメールが入る。
画面を見て、私の思考は停止した。
なん……で……?
“この写真は、どうゆうこと?”
母のそんな言葉と共に、貼り付けられていたのはあの写真。
もう全てを捨ててもいいと、
そう思った。
どうしてこうなるのだろうか?
どうしてこんな思いをしなければいけないのか?
汚され、殴られ、罵声を浴びせられて。
挙げ句の果てに奴は私の味方までも奪っていく。
どうして?
どうして?
私がなにをしたと言うのだろうか?
ただ最後の中学校生活楽しくやりたくて、もっと…もっとキラキラした毎日が送れると思っていて…。
なんで…
あんな男に全てを壊されなければならないのだろうか?
そんな事を思いながら、気付けば屋上の片隅に立っていて。
私は笑っていた。
遠くの方でカラスが鳴きながら飛んでいて、私の心を大きく動かす。
飛びたい。
そう思った時には、
私は屋上から飛び降りていた。
もう全て消し去れば、
苦しむこともないのだから。

