終わらない悪夢が続いてから早1ヶ月半。
南将太は、
私を裏切ったのだ。
その日は雨で、傘を差しながらいつも通りの通学路を歩いた。
学校に着き教室に入ると、なにやらシーンとした空気に包まれる。
え?なに…?
困惑する私の元へ、笑いながら南将太が近付いてきた。
『黒板に、はっちゃった。』
『え……?』
パッと黒板の方を見れば、あの忌まわしい写真が1枚。
私は絶句した。
『なん…で…?』
ざわざわしだすクラスメート。
その中で色んな言葉が私の胸に突き刺さる。
『やだ。汚い。』
『綺麗だとあんなことも出来ちゃうんだ。気持ちわる。』
『うわ。あーゆー女がいるから世の中駄目なのよ。』
『やだぁ。クラスにあんなやついたの?まじ消えてほしい。』
『え…あ…。』
全身が震え、思うように声が出せない。
『さっさと消えてくんないかな?』
『…っ…。』
そんな誰かの言葉に、私は逃げるように教室から飛び出していた。

