君と私の約束事





ガッ。



『っ?!!!』




急に腕を掴まれたかと思いきや、思いっきりベットへと放り投げだされる。




『っ!』




そして南くんは私の上へと乗り、腕を拘束する。




『残念だね。村瀬の言うこと聞いてれば良かったのに。』




『なっ…?!』



口を手で抑えられ、言葉を遮断される。




な……に……?



恐怖で体が震え、涙が出そうになる。




『俺さ、気に入ったものって、すげーいじめたくなるんだよね。』




え…?




『苦しんでる顔とか、本当に最高。』




今までに見たことないくらい冷酷な笑みを浮かべ、南くんは楽しそうに笑う。




『村瀬の言うとおり。俺って危険なんだよ。前科あるし。』




ぜん……か……?




『ほら。君といつも一緒にいる子。米倉綾香。俺、あの子のこと最初気に入ってさ。レイプしちゃったんだ。』




レイプ…?

綾香を……?




『本当だよ?その時のあの子も可愛かったよ。泣きながらさ。』



うそ…でしょ…?



『大丈夫。怖がらないで?君は今日から、俺の下僕なんだから。』



嫌だ……。



嫌だ……。




『可愛がってあげるよ。』




嫌だ……。




嫌だ……!








後の事はもう覚えていない。



唯一覚えているのは、南将太のあの冷酷な笑みだけだった。