こんなことを言いたかったんじゃない。
もっと先輩に話したいことがある。



「先輩、ヨウ先輩が春波って呼んでくれたんです!」



「そう、良かったじゃん。一歩ずつ前進してるよ」




まるで小さい子をあやすみたいに私の頭をぽんぽんと叩いた。