冷たくて優しい先輩






「次は泣かないよーに」



私のおでこをツンっと人差し指でつつくと、「郁人~!」と違う女の人に呼ばれて言ってしまった。





まだ少し話したかったのにな、と長浜先輩の背中を見ている自分自身に突っ込んだ。



何、言ってんだ、自分!