冷たくて優しい先輩




私の言葉にそっか、と少し安心したようにヨウ先輩が言った。



長浜先輩は何も言わなかった。
ただいつも通りに振る舞ってくれた。




いつもどこかに行ってしまうヨウ先輩だったけど、今日はずっとチャイムが鳴るまで隣りにいて話をしてくれた。


代わりに長浜先輩がいつの間にかいなくなってて、次の日のお昼ご飯の時も、長浜先輩は来なかった。