冷たくて優しい先輩





家に帰ると、あることに気がついた。




先輩はマフラーを貸してくれたのだ。
泣いた時に、私にかけてくれていた。



「マフラーどうしよう……」


とりあえず絶対洗わないと!

どこに置こうかオロオロしていると、下からお母さんの声が聞こえてきた。


お風呂を早く入れという催促だ。


とりあえず自分のベッドに置くと、急いで下へ降りた。