冷たくて優しい先輩





「そんなことないと思うけど」



ふわっと自分のマフラーをまた私にかけた。



「今日の君は可愛いよ」

先輩の言葉に思わず顔をあげる。



「何言ってるんですかー!」

笑い飛ばそうとするけれど、先輩の目から目が離せない。