冷たくて優しい先輩





「いいよ、君が巻いときな」

という先輩に無理やりマフラーを巻く。



「いいって、俺は大丈夫だから」


「じゃあ、こうしましょう!」



私は半分を自分に巻いて、もう半分を先輩に巻いた。

身体と身体も触れていて、温かさが伝わる。




「これで大丈夫です!先輩も寒くないし、お互いあったかいし!」