冷たくて優しい先輩





「それ言うためにわざわざ来てくれたんですか~?長浜先輩、さすが優しいですね。でも、私もう少し待ってみます。もしかしたら来てくれるかもしれないし。そうなると、先輩にも悪いじゃないですか。だから、待ってみます」



「何言ってんの?帰るよ、ほら」


長浜先輩は私の腕を掴むが、私はなぜだか立てない。


「やだ!待ちます。待つので、長浜先輩は先に帰っててください」




まだ私の携帯には連絡が来ていない。
てことは、もしかしたら来るかもしれない。はっきりと来ないって言われてないんだもん。