冷たくて優しい先輩





先輩!?と思って、顔をあげた先には意外な人が立っていた。




「長浜先輩?」



「やっぱりいた」




「なんで、ここに?」




長浜先輩は走ってきたのか、ワックスで固めた前髪が風を受けたままの形になっていた。



「ヨウは来ないよ」



「え?」