「気をつけてな」 「はい、先輩も!」 先輩と手を離して、バスに乗り込んだ。 繋いでいた手はまだ少しぬくい。 一番後ろに座って、振り返って窓を見ると、先輩がまだ見送ってくれていた。 「大切にしたい」 そう、大切にしたい 少しだけ浮かんだ長浜先輩の顔をかき消した。