冷たくて優しい先輩






悶々と考えていると、あっという間に大翔くんの発表会の日になっていた。





最寄りの駅で待っていると、ヨウ先輩がやってきた。


二人で歩いて行くと、ヨウ先輩に校門前で名札を渡された。


「これ付けて。まあ保護者の印みたいなもんだから」




「はい」


名札をつけると、そこには新城、と書かれていて、当たり前だけどヨウ先輩のやつにもそう書かれていた。