長浜先輩の言葉を思い出した。 『俺はね、涼葉ちゃん。君が大嫌い。 君に優しくてして、君が勘違いしてしまったのは気の毒だとは思うけど、君みたいな子嫌いなんだよね。ウザいし、面倒くさいし。 俺は女の子なら嫌いでも優しくするよ。それが自分の中でのルールだし。でも、君みたいな子に好きになられるのは嫌だなあ。 もう目障りだし、俺に関わらないで』 目にまた涙が滲む。 ポタリとノートに水滴が落ちると、シャーペンの字が滲んでしまった。