冷たくて優しい先輩






やっぱり私達の移動教室はもう一つ上の階だった。




紗羽ちゃんは戻ってきた私の顔を不審そうに見てたけど、何とか誤魔化せたみたいだった。




長浜先輩、キスしてた。



心の中でまだどこか少し期待してたんだ。私の気持ちが届いてるんじゃないかって。



でも、違ったんだ。