冷たくて優しい先輩





「どうって言われても……その、やっぱり…まだそんな気持ちになれないっていうか」



「じゃあ、断るんだ」



紗羽ちゃんは横目で私を見ながら、運動場を見ていた。



「私は良いと思ったけどな、新城先輩」



「この前は長浜先輩のほうがいいって言ってたじゃん!」



私が突っ込むと、それはそうだけどさ、と笑った。