冷たくて優しい先輩





長浜先輩は切れ長の目を細めて、笑い出した。



「なにそれ、ていうか俺彼女いないし」



「ええ!いないんですか?」



「うん、いないよ。特定の人と関わるのって面倒だし」



片方の耳にはピアスが光っている。


「で、でもその……」