冷たくて優しい先輩






「まだですか?」



「あと少し」




風の音がして、先輩の柔軟剤の香りがした。



「ここ。あ、まだ目を開けるなよ」



先輩に手を引かれ、ゆっくりと先輩の横に立つ。