冷たくて優しい先輩






「先輩?前が見えませーん!」



「当たり前だろ。つぶってるんだから。あと少しだから我慢して」



私は今、先輩に手を引かれながら歩いている。

ここからは目をつぶって歩いて、と言われぎゅっと目をつぶっていた。


ゆっくり歩いてくれてはいるけど、やっぱり歩きづらい。