冷たくて優しい先輩





「ごめんな、春波」




「いえ!全然大丈夫ですよ!私でよければいつでも頼ってください!」




私が胸を張ると、ヨウ先輩はそうか、と言って笑った。


そして別れ際



「今週の日曜空いてる?」


「あ、はい。空いてますけど……」


「じゃあ10時に時計台に集合」




とだけ言って、去っていってしまったのだ。