冷たくて優しい先輩





「涼葉ちゃん、嫌だったでしょ。ごめんね」



と、先輩はただのミスを謝るみたいに謝った。





「ごめんって……」


私が呆然としていると、長浜先輩は校門の前で待っていた、初めて見る女の人に腕を絡めとられて私の前を歩いて行く。



きっと新しい彼女。